いつも暮らしの真ん中に梅本の里福祉施設

梅本の里 ごちゃまぜ福祉

私たちがイメージする「ごちゃまぜ福祉」の未来をイラストにしました。

「ごちゃまぜ福祉」ってなあに?

「ごちゃまぜ」という言葉に、あなたはどのようなイメージを持ちますか?「いろいろなものが秩序なく混ざっている」「見分けや区別がつかない状態」など、良いイメージを持たない人もいるかもしれません。私たち「梅本の里」はそんないろんな人やモノが混じって日々の暮らしを紡いでいく「ごちゃまぜ福祉」に挑戦しています。

小梅のお年寄りや子どもたちから学んだこと

「梅本の里」では、2011年に「デイサービスセンター小梅」を開設しました。開設するに当たり、新しい施設をどのような場所にするかを考えた結果、「利用する人がその人らしい生活できる場所にしよう」という方針を立てました。例えば、お料理上手なお年寄りにはお昼の準備を手伝ってもらう、土いじりが好きな人には一緒に野菜作りする等々。その日の過ごし方を施設側が決めてしまうのではなく、ご利用者様自身に決めていただくことにしたのです。そんな小梅での生活のシーンの一つに、併設された託児所の子どもたちとお年寄りの関わりがあります。お年寄りは子どもたちの姿を見るだけで笑顔になり、子どもたちはどんな時も温かく見守ってくれるお年寄りの中で安心して優しい子に育ってきます。この経験は私たちにどんな人にも活躍の場があるということを気づかせてくれました。

地域の中でいきいきと暮らし安心して人生を全うする

私たちのめざす「ごちゃまぜ福祉」を別の言葉に置き換えると「地域で暮らす人が年齢や性別、障がいの有無に関わらず、その人が持つ力を発揮しながら周囲の人とのかかわりの中でいきいきと暮らし、安心して人生を全うすることができる」地域づくりのことです。私たちが暮らす地域が、もし、そんな地域であれば、孤立をしたり、心を病んだり、虐待を受けたり・・・といったことがあったとしても、誰かによるケアを受けることができ、大事に至ることなく過ごすことができるでしょう。


高齢福祉から幸せの地域づくりへ

私たち「梅本の里」は松山市小野地区に最初の施設を開設してから約30年、高齢福祉を基本に事業を行ってきました。その中で私たちが掲げた理念は「高齢者の自立を支えるための豊かな生活環境づくりと地域社会とのネットワークの創造」です。「ごちゃまぜ福祉」を推進していく中でこの理念の具体化を実践すると共に高齢福祉の枠を超えて、地域に暮らす一人ひとりが幸せになるための方法を見つけたいと思っています。決して簡単な道のりではありませんが、私たちは、それぞれが持つ力を活かしながら、その実現に向けて一歩ずつ歩んで行きたいと考えています。